2024.12.04

技術

【AWS活用事例】オルビス 基幹システムのリファクタリング・リーアキテクトプロジェクト第1弾 (i-brary)

#技術

オルビス株式会社(以下、オルビス)はスキンケア・化粧品、美容サプリメントなどを展開しています。オルビスは全国各地に実店舗を構えるほか、スマホアプリなど多様な販売チャネルを有しております。 

 

ポーラ・オルビスグループ全体のDXを推進する役割を担うグループデジタルソリューションセンター(以下、GDSC)は、オルビスの事業に直接的に貢献する以下の提案・実行をしました。オルビスのビジネスを支える基幹システム(FORCE)は、業務にあわせてシステムが複雑化していました。その結果、システム改修の難易度が増加し改修のスピードが低下していることが課題でしたので、解決策としてリファクタリング、リーアキテクトを行いました。その第1弾として”i-brary(商品情報管理システム)”をリリースし、企画から運用まで一貫して内製開発を行いました。 

 

システム開発においてスピード感を持ってシステムをアップデートできる体制であることによりシステムの操作性が改善されたと高い評価を頂いています。 

 

今後については、商基幹システム(FORCE)から切り出す機能範囲を拡張することでアジリティの向上及び柔軟性の向上に貢献します。 

 
 

背景

業務に合わせてシステムが複雑化し、徐々に巨大化することでシステム改修の難易度が増していました。それに伴い、実施すべきシステム開発案件が順番待ちの状態となり、システム改修のスピードが低下し、改修コストも右肩上がりに増加してしまっているという課題がありました。 
そこで、システム開発スピードアップとコスト最適化を目的としたリファクタリング、リーアキテクトを行いました 

 

行った施策

2つのポイントを軸に、企画からリリース、運用までの支援を行っております。 
 
1.内製開発チームを発足。開発スピードの向上に貢献 

 内製開発チームを発足し、不確定事項の検討に時間をかけず、実装後のフィードバックにより改善を重ねて機能のアップデートを続けるアジャイル開発を採用し、開発からリリースまでの期間を短縮しました。小規模単位で高速にPDCA(仮説、検証、実装まで)を実行することでアジリティの向上に貢献しました。 
 

2. AWSのサーバレス・マネージドサービスをフル活用した構成

当システムの想定ユーザーは従業員の為ユーザー管理が煩雑にならないようCognitoを活用しAzureADと連携しました。フロントエンドはNext.jsを使用してApp Runner上で動作させ、商品画像はS3に格納しました。 

また、システムの構築だけではなく他システムとも連携ができるようAPIも準備したことも今回の特徴の1つです。APIの処理はLambda、DBはAurora Serverlessを活用しました。サーバーレスで構成することでAWSコスト最適化にも寄与しました。 
 

▼構成イメージ図

今後の取り組み

今回開発したシステムに関しては、利用者のフィードバックをもとに継続した改善を行っていきます。更に、商品管理システムスモール化プロジェクトは当システムにとどまらず、リファクタリング及びリーアキテクトを行うことでアジリティ及び柔軟性の向上に貢献します。 

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