幹部3名が語るグループデジタルソリューションセンターとは【前編】

土屋 衛史(つちや えいじ):GDSC所長 【写真中央】
新卒採用で2000年にポーラ化粧品本舗(現:株式会社POLA)に入社しました。情報システム部門にて全国店舗のIT環境整備、基幹システムの刷新などに携わり、2015年よりポーラ・オルビスホールディングスへ転籍しました。POグループ全体のITガバナンス強化、IT企画室の設立などを経験し、現在はGDSCの室長として全体の管理をしています。
佐々木 哲哉(ささき てつや):GDSC Digital Tech戦略 統括 【写真左】
大学卒業後、アパレル向けの販売管理システム開発会社で要件定義から導入サポートまで経験し、その後PM、PdM、部門管理職、開発部長などを歴任しました。2009年に株式会社オルビスへ中途入社し、2022年にICT担当部長に就任しました。現在はGDSCにてPOグループ全体のIT戦略策定に携わっています。
實石 好広(じついし よしひろ):GDSC IT戦略 統括 【写真右】
1990年にポーラ化粧品本舗(現:株式会社POLA)に入社し、ポーラ情報システム部にて事業系の基幹システム再構築、店舗業務効率化の企画・開発プロジェクト等に携わってきました。GDSCへ異動後はブランド各社のITシステムを統括し、グループITを通じたシナジーの創生へ向け活動しています。
こんにちは。採用育成チームです。
2022年4月に発足されたグループデジタルソリューションセンター(以降、GDSC)。
前編・後編の2部構成でGDSCのこれまでとこれからをお伝えしたいと思います。
前編は新しくできた組織の発足背景やミッションなどを幹部3名から紹介いたします。
①早速ですが、採用サイトトップに書かれた「テクノロジーで、らしさを前へ。」に込められた思いを教えてください。
土屋
サービス体験のデジタル化やシステムの向上を進めることで、お客様や従業員の“らしさ”をもっと引き立てたいという思いを込めました。
ポーラ・オルビスグループ(以降POグループ)の特徴はダイレクトセリングです。ブランドそのものが直接お客様に価値体験を提供しています。私たちが目指していることは、単に販売行為を自動化や効率化するなどといったことではなく、常に人を中心としたお客様とのコミュニケーションや、感受性としての刺激を受けて好奇心を深めることにより「新しい自分」や「自分らしさ」を発見できるようなデジタル体験を目指したいと思っています。そのために、どうしたらもっとテクノロジーを活用できるのかを考え実現していくのがGDSCです。
また、従業員一人ひとりがよりやりがいを感じながら取り組める環境をデジタルの力で整備することも重要だと考えています。これにより、お客様への価値体験を生み出すための仕事に集中することができ、お互いのコミュニケーションもスムーズに行えます。その先にお客様に対する価値体験がお届けできる、その連鎖がサービスをさらに良くしていくと信じています。
佐々木
私が込めた思いは二つあります。
一つは、お客様が自分らしい人生や生活を歩めるように私たちがデジタル面で価値提供していくという思いです。なぜならば、“らしさ“という部分にはお客様や社会の一人ひとりが自分らしい毎日を送れるようにという意味のらしさがあると思っているからです。
もう一つは私たちがもっとPOグループの中で主役になりたいという思いがあります。テクノロジーは世の中に溢れていますがPOグループの中でITを武器にしているのは私たちGDSCしかいないんです。だからこそ私たちがテクノロジーの力を持ってお客様の“らしさ”を、引き出していくための主役になっていきたいという思いも込めています!
實石
お二方がお話しされた中に含まれていますが意味合いとしては3つあると思っています。
①POグループのビジョンの中に「ブランドの個性を活かす」という言葉があります。グループ各社の“らしさ“を活かしていくために私たちがどのように活動していけるか。
②お客様本人も気づいていない個性やらしさを見出していけるような新しいサービスの提案をしていくこと。
③GDSCで働く仲間の個性のことです。
これまでは各グループ会社のIT部門として各事業部門に寄り添って活動をしてきました。今後は寄り添うだけでなく、ビジネス全体を捉え、私たちから新たな提案を行う使命を持ちます。そのためには、今までの私たちの持っていたスキルだけでなく様々な背景や個性を持った集団として新しいところに共に向かっていく必要があります。そういう意味で私たちの一人ひとりの”らしさ“を活かしていく。その3つの意味合いがあると思っています。
②GDSCができた背景と各チームの役割について教えてください。
土屋
発足の背景としては大きく二つあります。
一つ目は、DXの底上げと推進の両軸を同時に実行していくための体制強化です。ダイレクトセリングの強みを活かし、お客様へより高い付加価値を提供するためには、POグループ全体でデジタルをより前に押し出していく必要があります。それは、これまでのIT部門の仕事の延長線上にないようなところもあり、新しいプロセスやテクノロジー、場合によっては新しい価値観に対して瞬時に対応していかないといけません。だからこそ、人という大きな財産をグループの資産として、育成や採用を含めてシナジーを最大化できるような体制に再編成しました。
二つ目は、収益性の担保です。POグループは高い収益性を持っています。収益性を担保するためにはデジタル投資のバランスを考える必要があり、各ブラントの個性や特徴に直結しないIT領域は徐々に集約・合理化を進めていかなければなりません。その推進には相当な覚悟と徹底が必要だと思っています。その意思決定をスピード感をもって進めていくためにも組織としてのラインを統合しました。
佐々木
Digital Tech戦略チームの役割は「変革の成長エンジン」になっていくことです。
GDSCという組織になって私たち自身や生み出していくモノの価値を変えていかないといけないフェーズの中で、今までの仕事の仕方や仕事の範疇にしていたところから飛び出していく役割を担っていると思っています。例えばクラウドエンジニアリングチームは、自分たちで実現する手段としての力をつけていこうとしている内製開発チームです。外部に委託するのではなく自分たちで戦略性を持ってクラウドをどのように活用、実装してどのアーキテクチャを採用するのかという意思決定に責任とイニシアチブを取っていく役割を持っています。その他にはデータの戦略です。これまでのデータの基盤を整え提供するという役割から私たちがグループ全体のデータに対してビジネスに活かすためのマネジメントや品質管理、示唆を出し、DXをグループ全体で加速させていく新しい役割を担い始めていると考えています。そのために、今年度はデータエンジニアの方2名に新しく入社いただき体制を強化しているところです。
實石
私のIT戦略チームの役割は既存システムの集約と合理化です。今、各グループ会社のITシステムを統括していますが、これまで個社ごとに作られてきた仕組になるため、当然ながら凸凹や重複している部分があります。それをまずは整えていくのが第一歩だと思っています。そのために各チームがどんな仕事の仕方をしているのか、仕組みの構築背景などを互いに知るところからはじめていこうとしています。
佐々木
私が個人的に思っているところが一つあって。私は新しいモノを生み出すために「今までのやり方を気にしない!やりたいことをどんどん突き進めよう!」と意識しています。新しいやり方を進めるには様々な意見が寄せられ、推進する際に厳しい側面もありますが、なぜそれが実現できるかというと、私たちが無茶をしても實石さんチームがいるからです。合理化や効率化だけでなく、守ってもらう部分はしっかり守ってもらっているので、無茶ができていると思っています。
土屋
守りがあるから攻められる、攻めてくれるから守りがいがある。
どちらも大事でかけがえのない存在になっている。そこをもっと認識してもらえるように私たちがメンバーに対してしっかり伝えていかないといけないと思っています。
實石
正解がないですからね。ゴールがどんな形かってばっちり見えているわけではなく、手探りで進んでいるので、そこに行きつくためのプロセスにもものすごい葛藤があり、今までの仕事の仕方を見つめなおすような機会になっていると思います。葛藤の中で、みんなであれこれ会話をして前に進めていく。それを楽しめるといいじゃないかなと思います。それが面白さだとも思います。
佐々木
とてもいいじゃないですか!
少し話は変わりますが、私の今年のキーワードは3つあります。「エンジニアリング」「リスキリング」「リスペクト」です。エンジニアリングで実現することに力を入れたいと思っていて、そめにはリスキリングとリスペクトが大事だと捉えています。リスキリングは成果を上げることや必要な能力を向上させるために積極的に学び、成長していく意識で、リスペクトはお互いに助け合いながら協力する関係性を築くことを意味しています。
リスキリングとリスペクトの両面を持ってエンジニアリングに取り組み、競争的な組織でありながらも相互支援できるチームを形成したいと考えています。
實石
リスペクトは私も感じているところです。今までと違うスキルや背景を持った人たちにたくさん仲間に入ってもらい進めていこうとしているので、そこが組織の強みになっていくと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回後編はモットーや魅力、求職者の方へのメッセージをお話させていただきます!
幹部3名が語るグループデジタルソリューションセンターとは【後編】
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